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心を込めた挨拶

  それは短い挨拶でした。特別に飾り立てた文言ではなく、ありきたりの表現でした。ゲストへのお礼、会場に足を運んでくれた観客へのお礼、そして来年に向けてさらに精進を続けたいという気持ち、それらを型どおりに並べたものでした。研究発表会の最後、壇上に立ったゼミ長が述べた挨拶を文字にしたとしたら、心に響くような内容ではないと感じるかもしれません。

  しかし、彼の言葉には心がこもっていました。心からお礼を述べたいと思っていたし、さらに良いものを目指したいと心から思っていたことが伝わってきました。緊張からか感無量の気持からか、音として耳に届く彼の言葉は小刻みに揺れているように感じました。
 
 4月からの7カ月間、プレッシャーと闘いながらゼミ長としての責任を果たそうと頑張ってきました。私も時には冷たく突き放すような言葉を投げかけて、プレッシャーをかけました。心が萎えそうになる場面もあったはずです。それを乗り越えて、研究発表会の最後を締めくくる立派な挨拶をしてくれました。

  研究発表会を立派にやり終えたゼミ生たちは、ゼミ長の挨拶を聞きながら、困難な課題に取り組んだやりがい、課題をクリアした達成感、グループ活動を通じて深まる友人関係、自分が成長したと感じる充実感を感じていたはずです。私が目指している”役にたって楽しい”ゼミ活動が凝縮した時間だったと思います。

by take-marupon | 2013-11-24 22:31 | ゼミ関連