人気ブログランキング |

再び「正しく怖がる」

再び「正しく怖がる」_e0099610_13260989.jpg


 JPpress 九州大学大学院理学研究院教授の矢原徹一さんの記事 (2020年3月15日)
「『不安』は大敵、科学的知識で感染リスクを減らす」から引用した表です。もとのデータは厚生労働省の人口動態統計です。

 日本人の死因のトップは「がん」であることはよく知られています。2017年には年間で37万人余りの方が「がん」で亡くなっています。一日あたりにすると1000人余りの方が亡くなっているという数字を見ると、あらためて「がん」の怖さを思い知ります。

 表の一番下の欄、「インフルエンザ」は季節性のインフルエンザ、毎年冬になると流行が繰り返されるので、私はほぼ毎年ワクチンを接種して予防しています。その「インフルエンザ」で年間1500人近くが亡くなっています。一日当たりでは4人です。新型コロナウイルスによる日本での死亡者数(クルーズ船を除く)は、3月25日現在43人です。80日で割ると一日当たり0.54人です。新型コロナウイルスはウィルス性の肺炎を引き起こして重症化すると死に至る場合があります。

 表の上から3番目の欄にある「肺炎」は細菌性の肺炎で、一日あたり327人の方が亡くなっています。矢原さんは、こうした数字を紹介した上で、「市民一人ひとりが新型コロナウイルスに感染して重篤な状態になるリスクは、とても小さいという事実を理性的に受け止め、不安解消につとめましょう。不安は私たちの体にストレスとなり、免疫力を低下させ、疾病リスクを高めます」と指摘しています。

 もちろん、だからと言って予防の必要はないということでは決してありません。矢原さんは「このまま新型コロナウイルスの感染拡大を許せば、表で第3位の肺炎をうわまわる脅威になる可能性があります。感染拡大を防ぐには、多くの市民の協力行動がとても重要です。みんなが少しずつ感染リスクを減らせば、集団全体の感染リスクは相乗的に減るのです」と呼び掛けています。

 今一番心配なことは、感染者の急増で医療現場が対応できなくなる医療崩壊です。イタリアやスペインの医療現場の厳しい状況が伝えられています。あのような状況に陥ると、新型コロナウイルスの感染者だけでなく、他の病気の患者の治療を十分にできなくなって死亡率が上がってしまいます。

 「正しく怖がる」ことが必要です。みんなが少しずつ感染リスクを減らす方法は、手洗いの励行、咳エチケット、そして3つの重なり(換気の悪い密閉空間、多くの人が密集、近距離での会話や発声)を避けることです。日常生活の中で、自分で実行できることです。

by take-marupon | 2020-03-26 20:45 | 新型コロナウィルス | Comments(0)